個人山行

令和5年度個人山行

令和5年6月20日(火)  個人山行 石鎚山脈の最後は権現・エビラ山 
            17031 橋川 潤
 
石鎚山脈は石鎚山1,972㍍を主峰とした四国西部を東西に走る山脈である。一つの山に登るとその隣の山への縦走路がうねうねと連なっているのが見え、先へ先へと登山欲を誘う山脈である。
これまでこの山域に10数回の山行を積み重ね、歩いた縦走路の軌跡をたどると一か所だけ空白地があり、そこを埋めるため権現山(1,594㍍)、黒岳(1,636㍍)エビラ山(1,677㍍)登山を計画した。
コースタイム
床鍋登山口5:10~(鉄塔巡視路経由)~権現山8:55/9:08~黒岳10:22/10:35~エビラ山11:32/12:04~黒岳12:50/13:10~権現山14:20/14:40~権現越15:05/15:10~床鍋登山口17:18
山中ではよく道草を食うので標準コースタイムの2割増しを想定すると、所要時間が12時間ほどになるため、早朝5時に出発した。
最初はスギ、ヒノキの壮齢林を登り、鉄塔巡視路に入り谷を渡ると広葉樹が多くなる。
主稜線に近づくと岩峰の権現岩が見えてくる。ここには法皇神社が祭られており、それに因んで石鎚山脈の中でもここらの山系を法皇山脈と呼んでいる。また、権現岩は日本ではこの一帯にのみ産する「エクロジャイト」からできているという。「エクロジャイト」は地下数10㌖の深部で玄武岩などが高温高圧の作用を受けてできた変成岩で、地殻の変動で地上に出てきたものとのこと。主に赤い柘榴石と緑色の輝石を含んでいる。
尾根に上がり東へ縦走路をたどるとまもなく権現山に到着。そこからエビラ山を経てさらに東の二ッ岳へは大岩を巻いたり下ったり、道標も無く未整備のルートだ。しかし、わずかな踏み跡、テープを頼りに進むことができる。黒岳に近づくと、稜線上に径1㌢の柘榴石の結晶と雲母を含んだ岩石があちこちに頭を出している。しかし、どうも「エクロジャイト」ではなさそうだ。岩石に詳しい山屋と同行できたらどんなに充実した楽しい山行になるだろうかと思うばかりである。
急傾斜を上り黒岳に着く。見晴らしがいい。振り返ると東赤石山の大きな山体がでーん と座っている。この時期、東赤石山はキバナノコマノツメ、コウスユキソウ、ユキワリソウや本州中部以北の山岳地帯で見られるタカネバラの花々、7月になればタカネマツムシソウや四国固有のシコクギボウシ、オトメシャジンが咲き出す人気の花の山だが、エビラ山側にはそれらは見当たらなかった。東赤石山は「橄欖岩」の山であり、こちらは別の変成岩。この地質の違いが植生に大きな影響を与えているようだ。
さて、エビラ山へは慎重にルートを選んで歩き、主稜線から少し南へ突き出たところに山頂がある。この先の二ッ岳方面は以前歩いているので、堂ケ森西方の保井野分れから、石鎚山、瓶が森、笹ヶ峰、東赤石山、エビラ山を経て二ッ岳東方の峨蔵越までの約52㌖の縦走路を長年かけてすべて歩いたことになった。
帰りは元の道を権現山まで戻り、権現岩の法皇神社に立ち寄り、草付きの権現越で花々を愛でて、床鍋登山口にやっとこたどり着いた。計画どおりの 12時間だった。

●令和5年7月28日(金)~8月3日(木)個人山行 稜線闊歩の立山・岩の殿堂の剱岳・花の大日三山
コースタイム:
7/29 立山駅<ケーブルカー>13:00~美女平<高原バス>室堂14:00~一の越山荘15:25
7/30 一の越山荘6:50~雄山7:45/8:15~大汝山8:40/8:50~富士の折立9:00/9:30~真砂岳10:10~別山11:10/11:35~剱御前小舎12:10/12:27~剱沢小屋13:20~剣山荘13:50 
7/31 山荘4:00~一服剱4:28~大岩(3のクサリ)5:16~前剱5:45~カニのたてばい6:54~剱岳山頂7:34/8:15~カニのよこばい8:24~平蔵の頭8:55~剣山荘(朝食弁当)11:05/12:20~剱御前小舎14:10
8/1 剱御前小舎6:05~室堂乗越7:30/7:40~奥大日9:10/9:40~大日小屋11:40/12:00~大日岳12:13/12:40~大日小屋13:00
8/2 大日小屋3:55~大日平小屋6:20~牛首7:20~大日岳登山口8:23~称名の滝8:35/9:10~称名の滝バス停9:30/10:00~ 立山駅10:20

~スリリングな剱岳に挑戦して~16601  藤原 玲子
 鎖場や急峻な岩場が続くスリリングな剱岳は、憧れの山の一つで挑戦したい山でした。朝4時に剣山荘を出発し、一服剱を超え前剱への登りはすごいガレ場で浮石、落石をしない様に注意し慎重に登る。
前剱から剱岳までは、4㍍の鉄のブリッジを渡り、平蔵の頭の鎖場、平蔵のコルまでは岩場の登り下りが続き、いよいよ難所のカニのたてばいと、下りはカニのよこばいです。急斜面なので、最初の手を置く位置と足を置く位置がわからず教えて頂き、高度感のある難所をクリアでき、前に進めました。
山頂からは、日本海や、富山県の街並み、ゴツゴツした源次郎尾根や八ツ峰などの有名な尾根も見え、眺めるだけでも存在感のある剱岳でした。
雄山~別山~大日岳~称名滝までの縦走も天気に恵まれ、沢山の可愛い花や、オコジョに癒され、中でもピンク色のチングルマが咲いているのにビックリしました。立山は、どこを見ても美しい景色が広がり絵になります。特に剱岳に登れたのが嬉しく達成感でいっぱいです。これも、竹本リ-ダをはじめ、皆さんのお陰で達成する事ができました いつも楽しい山行をありがとうございました。

~汗と努力の先の達成感~ 北九542  綱川和幸
剱岳登山、最高の経験でした。自然の雄大さに圧倒されながらの登頂は、汗と努力の先にある達成感がたまりませんでした。頂上からの景色は壮観そのもの。剱岳の頂で感じた喜びや感動は、これからの日常にも力を与えてくれそうです。また、登りに行けることを楽しみにしています。

~クライミング意欲をそそる山~ 14852  竹本正幸
岩の殿堂剱岳、何回来てもクライミング意欲をそそる山である。ごつごつした岩場の登山。一方、大日岳はお花畑が続くたおやかな尾根歩きである。高山植物の花が最高に良い季節で沢山の花々と出会うことが出来た。立山縦走は穏やかに、剱岳は緊張して歩き、大日岳縦走はノンビリと楽しい山行でした。

~岩のゴリゴリにワクワク!~15710  町元里香
長引く梅雨と梅雨明けからの異常な暑さで山歩きが出来ないまま、剱岳登山に出発した。天候にも恵まれ、なんとか5日間歩くことができた。初日はオコジョの歓迎を受け、2日目は雄山山頂の神社に参拝して登山の無事をお願いした。別山から眺める「源次郎尾根に八ツ峰主稜」凄すぎる。でも、ゴリゴリを見るとワクワクしてしまいます。3日目は別山尾根から剱岳に登頂。山頂から見た岩のゴリゴリも(圧巻or格別or絶景)でした。4日目はお花畑を進み、奥大日岳から大日岳へ。最高の楽園です。大日小屋(ランプの宿)では夕食までビール片手の読書。至福の時を過ごしました。5日目は、疲れた体にムチ打ちながら下山。大日平の景色は素晴らしい。最後は圧巻の称名滝に感動! 有意義な5日間でした。一緒に歩いた友に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

~ご褒美は高山植物のお出迎え~ 14853  竹本加代子
夏山山行の一番は快晴と360度のパノラマ。ご褒美はこの時期ならではの高山植物のお出迎え。立山信仰の雄山、岩の殿堂の剱岳。何度か目的にしたり通過したりの山々でしたが感動はより深くさらに心に残る日々でした。立山(別山北峰)から対峙する剱岳のその凄さは言葉にならなかったこと。剱岳山頂から雪渓の長次郎谷に源次郎や八ツ峰は目に鮮やかに残ったこと。一番楽しみにしていたことは花の大日三山縦走。意外と長い縦走路でしたが生き生きとした今が盛りの花々の最高のお出迎えに感激。花の写真を撮るために隊列を止めてしまう心苦しさ。久々にタイトな山行から解放された山旅でした。

令和5年7月27日(木)~8月2日(水) 個人山行(北海道)「日本の最北端の山に登ろう」
<でっかい道・北海道の百名山2座に登ってきました>
                               17022  折野 道法

---後方羊蹄山と利尻富士に花の浮島山行報告---
今年の夏も個人山行で、でっかい道北海道の百名山2座(後方羊蹄山と利尻富士)に登って来ました。今年の北海道はとにかく蒸し暑かったです、後方羊蹄山の山頂はいつものようにガスがかかり霧の中、でも一瞬晴れて父釜ドーンに感動して涙出ました。
利尻山もどんよりして山頂は爆風でしたが、礼文岳から見た利尻富士のzero to 1721の美しさに眼を奪われました。唯一残念な事は、海が荒れウニ丼が・・・
1 日程 7月27日(木)〜8月2日(水)
6泊7日
2 スケジュール
1日目 7月27日(木)
福岡から札幌千歳に飛び、洞爺湖と有珠山火口散策、ニセコ五色温泉泊。
2日目  7月28日(金)
道産子の山友5人のガイドで後方羊蹄山登山~半月湖比羅夫コースからお花畑が広がる真狩コースを縦走する。
・ ルート 比羅夫登山口→ 倶知安コースで北山1843㍍→お鉢廻り父釜-母釜-子釜→真狩岳1893㍍→後方羊蹄山1898㍍→真狩コースに縦走⇄羊蹄山避難小屋→ 南コブ→羊蹄自然公園入口361㍍   
・ 行動時間 9.5時間 距離12.8㌖ 
標高差1640㍍
3日目 7月29日(土)  
ニセコ〜新千歳〜利尻島に移動
4日目 7月30日(日)
利尻山登山
・ ルート 利尻北麓野営場215㍍→野鳥の森→第1見晴台→第2見晴台→長官山1218㍍→利尻山避難小屋→利尻山北峰1721㍍→雄大な本峰を眺めて、利尻北麓野営場に下山
・ 特記 山頂付近のザレ場の登山道整備方法に目から鱗でした。
・行動時間 9時間 距離12㌖ 標高差1582㍍
5日目  7月31日(月)
利尻島から礼文島に移動し、礼文岳登山508㍍〜有名な桃岩荘ユースホステル泊。NHKの「ドキュメント72時間」の取材受ける。
6日目 8月1日(火)
桃岩台展望コースでキンバイの谷〜礼文島ツバメ山233㍍の花の浮島をトレッキング〜礼文島~利尻島〜札幌千歳〜支笏湖泊
7日目 8月2日(水)
アイヌのウポポイ観光し、九州へ
参加者5人:折野道法(CL) 他中津山岳会2人ビジター2人

令和5年7月18日(火)~21日(金)
個人山行 鳥海山(2236㍍)・月山(1984㍍)~豪雨の鳥海山は濃霧の中、月山も眺望望めず、ひたすら登り・下る

15387 森 義雄

今年の夏山の一つ、東北の名峰鳥海山(2236㍍)に7月中旬に登りました。
ここ数年、東北の山を登りたいと計画をしましたが、参加者の急なキャンセルなどがあり、計画倒れになっていました。今年こそはと、鳥海山と月山を目指し、登ることにしました。東北の山は、九州に住む者にとっては、登山口までに時間がかかり、なかなか登れません。
 7月18日(火) 九州では梅雨明けとなり、暑い日が続いていましたが、東北山形県、秋田県では豪雨が数日続き、天気も連日雨が強く降る状況でした。
 北九州空港から羽田空港、羽田から庄内空港に乗り継いで、昼に到着しました。空港から酒田駅まではバスに乗り、駅前のレンタカー営業所で車を調達しました。  
酒田駅から国道7号線で吹浦経由、鳥海ブルーラインで1時間30分。今宵の宿大平山荘へ到着。ブルーラインは、雨が強く降り、濃霧で視界10㍍、ゆっくり減速しながら山荘へ向かいました。宿泊者は、登山予定者は私1人、下山者は10名ぐらいいました。明日の天気予報は豪雨、雨男の私は仕方がないなと思いながら、就寝しました。
 7月19日(水) 天気:断続的な強い雨
 午前5時起床、雨が降っています。今日の山歩きは、雨の中を覚悟。
 朝食の弁当を部屋で食べて、吹浦口登山口に移動。登山者は、私以外はいない、車を止めて、登山届を小屋ポストに入れてコンクリートの急坂階段を登り始めます。
 登山口(1080㍍)から見晴らし台までの伝石坂は屈指の急坂、雨も降り足元が滑りやすくブナ林をゆっくり進みます。45分歩いて見晴台到着、樹林帯は抜けて風も強く吹き、雨も横殴りの状態、ここからは緩い登山道を河原宿まで歩きます。視界が悪く何も見えません。1時間20分で到着、雨が強いので休憩も立ち休憩長くは休めません。愛宕坂を40分ほど歩いて御浜小屋に到着。トイレ休憩を済ませて、岩場で足場の悪い扇子森(1759㍍)の丘を越えますが、下りでは足元は滝の如く水が流れて、靴も靴下まで濡れます。鞍部の御田ヶ原分岐に35分程で到着。続いて八丁坂の上りを過ぎて七五三掛(しめかけ)まで30分で到着。稜線歩きで風が強く、身体がもっていかれることもありました。さぞ、天気が良ければ絶景がみられたのではないでしょうか。七五三掛は千蛇谷と文殊岳との分岐です。岩場で一部崩壊し、登山道が新たに作られています。私は左手のコース、千蛇谷雪渓を通る道を選択しました。分岐から谷へは入り口が崩壊していて、新たな道も急坂で滑りやすくなっています。用心しながら谷へ入り、雪渓にたどり着きました。雪渓は幅30㍍、長さ500㍍、雪渓を横切り反対側の夏山道に着き、雪渓に沿って登山道を歩きます。雪渓の最上部辺りは大岩があり、50㍍ぐらいは雪渓とのクレパスを見ながら傍を乗り越えながら歩きました。 
そこからは、遠くにあるだろう御室まで、谷間を延々とジグザク登ります。向かい風、雨も強く段々と体力も消耗します。「頑張れ、頑張れ」と念仏を唱えながら歩いて、分岐から約2時間で上宮神社に到着、ここから新山山頂までは25分、風・雨に耐えながらやっと山頂登頂ですが、ガスがかかり何も見えず、感激もなく。新山は、1801年大規模な噴火により新山山頂が生まれたのこと。長居は無理なので仕方なく宿泊予定の御室小屋まで下山、結局6時間近く歩きました。立ち止まると身体が冷え切って寒さを感じます。
宿泊の手続きを一旦しましたが、着替えの場所もなく、暖房もなく、案内された避難小屋のような床張りでは、身体の保温が維持できないと考え、午後零時下山することにしました。着替えて直ぐに下山開始。
登ってきた道を引き返します。下りは5時間、登山口までは5時過ぎに到着できると考えて、歩きました。行動食や着替えもあり、最悪は途中の御浜小屋がありますので、宿泊はそこでと考えながら足元に注意して歩きました。
午後3時過ぎに御浜小屋に到着。休まず通過する予定でしたが小屋の管理人さんから声を掛けられ、下山口の大平山荘に泊まるより、この小屋で泊まる方が良いとのアドバイスをいただき、宿泊することになりました。小屋では、他の登山者6名もすでに登山をあきらめて宿泊するとのことでした。中では暖房ストーブで濡れた衣服や靴を乾かすこともでき、冷えた身体を温めることが出来ました。
 夕方4時過ぎ、雨も小やみになり、管理人さんから鳥海山山頂と鳥海湖を紹介され見ることが出来ました。晴れればきれいな山容かなと思いながら・・・

 7月20日(木)天気:雨
 翌朝は、下山のみの為、ゆっくりと朝食をとり、管理人さんにお礼を言って、午前7時過ぎに小屋を後にしました。他の6名の宿泊者は、雨の中、山頂に向かいましたが、その日のうちに下山されるのかと。
 帰路は、管理人さんから紹介された長坂道T字分岐側を歩きました。鳥海湖を左手に多少雪渓が残り、右手にはお花畑がありました。ニッコウキスゲなどの群生地があり眺めながら歩きました。分岐から木道、石畳を歩いて河原宿に合流。そこからは登山口まで約2時間歩き、午前9時過ぎに無事下山。
 今回の鳥海山登山は、行きも帰りも登山者には遭遇せず、寂しい山歩きとなりました。山頂小屋では登山者に対する配慮がなく、逆に御浜小屋では、管理人ご夫妻も暖かくもてなししていただきました。鳥海山の小屋泊りは、シュラフ持ち込みですが、天候が良い日は良いかと思いますが、天候が雨の時の宿泊受け入れが登山者にとっては重要ですが、小屋の対応が悪かったと感じました。また、鳥海山の日帰り登山は、標高差約1200㍍、往復約11時間歩行となり健脚コースだと思われます。山小屋は、宿泊が必要な登山者に対する配慮が必要ではないかと感じました。
7月21日(金) 天気:曇り
今日は、月山登山です。本来は、リフトを使わず登りたかったのですが、天気も曇り、視界が悪いようです。リフトを利用し山頂まで登ります。整備された木道、石畳の登山道を歩き、牛首を過ぎて最後の急登のガレ場を登り終えると2時間ほどで山頂に到着。
山頂は多くの登山者が参拝しています。山頂神社で500円を支払い、お祓いを受けます。各方面から登った登山者も休憩しています。白装束の団体の登山者もいて休憩しにぎやかです。 
天気が良ければ視界も良く最高かなと・・・ 先を急いで降りることにしましたが、目の前にツアー客が2組約40名、後ろをついて降りるとガレ場でなかなか追い越せません、仕方なく30分ついていきます。牛首分岐手前でやっと追い越し、金姥に向かう途中、雪渓でスキーとボードをしている若者がいました。雪質の条件がかなり悪く、汚れていましたが上手く滑っていました。もう今年は終わりのようです。 
私もスキーをしている時期には春スキーを信州まで出かけていましたが、日本中では7月まで滑ることが出来る山スキーは月山だけでした。でも、リフトもなく担いで上るスキーは大変です。分岐から1時間ほどで、リフト上駅に到着。そのころから雨が降り出しました。東北の山行は雨にたたられ、美しい景色をみることが出来ませんでしたが、天気には勝てません、これも山歩きです。
帰路は酒田駅からは羽越本線経由で新潟駅、上越新幹線で新潟から東京駅まで乗り継いで、午後8時過ぎ、東京駅に到着しました。
東北の山で残るは大朝日岳。来年行けるかなと思いながら気持ちは来年です。
私の山行は、8月白馬岳から白馬大池縦走、薬師岳、9月尾瀬2山が続きます。これからも師匠の内藤さん、武永さんからいただいたことば「安全で楽しい山歩き」を続けたいものです。

●令和5年7月11日(火)~12日(水)(朝日連峰)
風雨の中の以東岳
17031 橋川 潤

コースタイム
11日 大鳥登山口駐車場6:05~大鳥小屋(タキタロウ山荘)9:30/9:50~オツボ峰13:30/13:45~以東岳15:15/15:20~以東岳避難小屋15:25
12日 避難小屋6:10~以東岳6:20/6:30~オツボ峰7:55/8:05~大鳥小屋10:15/10:30~大鳥登山口13:50

2015年7月に朝日連峰の竜門岳~大朝日岳の山稜を歩いたが、北に連なる寒江山、以東岳方面は踏み入れていない山域であった。老朽化していた以東岳避難小屋が数年前に新築されているので、家内と以東岳から大朝日岳の避難小屋2泊の縦走を計画した。しかしながら、季節は梅雨末期。雨天が快復する見込みはなく、前日に縦走をあきらめ以東岳のみの山行に変更した。
登山口からしばらくは赤川に沿って緩やかな登山路を歩く。標高550㍍あたりでも渓岸にはまだ雪が残っているところがあり、豪雪地であることを実感する。つり橋を二つ渡り、ブナなどの落葉広葉樹林を抜けると大鳥池の脇の大鳥小屋に到着。休憩の後、オツボ峰経由の以東岳の登りにかかる。急登がしばらく続くと樹高もだんだん低くなり、標高1200㍍あたりからオトメユリが現れ始めた。このユリは新潟、山形、福島近辺の特産種で、その花の観賞は今回の山行の一つの目標でもあった。標高を上げていくとガスのため数㍍先も見えなくなり、一段と強くなった風雨により時々よろめきながら歩く。頬に打ち付ける雨粒は痛いほどであった。それでも、足元の花々を眺め、写真を撮りながら一歩一歩進み、9時間もかかって誰もいない何も見えない山頂に到着した。
すぐに山頂直下の避難小屋に滑り込み、濡れた衣類、靴を脱いで二階へ上がる。前日泊まった宿には大朝日岳へ縦走するグループがいたので、いつ到着するかを待っていたがとうとう現れず、結局、二人だけの宿泊となった。外は相変わらずの雨・風であったが、室温は16度、寒くはなくゆっくり休むことができた。
翌12日朝は相変わらずの風雨。山頂に登り返して同じコースを下ることにする。オツボ峰までは標高1600㍍以上の時折岩場のある尾根道で、本来なら四方の景色が楽しめるはずなのが、見えるのは足元ばかり。道の両側のオトメユリ、ニッコウキスゲ、ヨツバシオガマ、ミヤマウスユキソウなどの写真をしっかりと撮ることができた。7時30分頃になると、ガスが取れ始め、一瞬青空をのぞかせ、歩いてきた緑の稜線や眼下の大鳥池、6㌖先の障子岳まで見ることができた。でも、その光景は長くは楽しめず、また強い雨が降り出した。これが聞いたことのある「偽りの晴天」であったのだろうか。再び足元だけを見て歩く。トキソウ、キンコウカ、オオバキスミレなどの花を楽しんだ。
大鳥小屋での休憩後、しばらく歩くと径が1㍍もあるブナの大木が道を塞いでいた。この大風で倒れたのだろう。また前日は問題なく渡れた幅3㍍ほどだった沢が増水で渡れず、少し上流へ迂回するなど、帰りは風雨の影響をしっかりと受けた道を下りていった。
下山後、宿泊した麓の宿に立ち寄り、下山と倒木の状況を報告。宿の主人は登山路の整備や避難小屋の管理も行っているとのこと。山を安全に登ることができるのは、このようなボランティア活動のためであり本当にありがたく思った。

 

令和5年7月6日(木)~9日(日) 個人山行(御嶽山・恵那山・伊吹山)
~ばーばの山歩き~
15027 森本 信子

≪御嶽山≫
7月6日 下関~中津川。最終の御嶽ロープウェイまで時間があったので中仙道(木曽路)をところどころ見学する。ロープウェイで鹿ノ瀬駅から飯森高原へ。暑さから一挙に解放され涼しい風に吹かれ気持ち良い。「行場山荘」のそばを通り散策道から次第に登山口に。八合目の「女人堂」を目指す。昔、女性はここまでしか登れなかったそうです。輝く夜空の星と爽やかな風に吹かれ、疲れを忘れさせてくれました。
7月7日 早立ち。太陽が昇る。今日も見事に晴れてくれました。道の両端の低木、ハイマツもなくなり石、砂利、岩に変わり、浮石に気を付けて登る。新しい社殿、三基のシェルター遭難碑に手を合わせる。以前に登った時はものすごく寒く、熱いうどんを食べたことを思い出す。汚れた雪渓は小さくなり、地球の温暖化を実感した。

≪恵那山≫
7月8日 駐車場から30分上流へ歩く。板1枚の粗末な橋、渡ると直ぐに登山口。登れど登れど急登が続く。道の両側はクマザサにおおわれ、かき分けながら進む。虫が多く飛び交い刺される。
黒井沢からの道と合流しても急登。一ケ所、崖に細いロープがあり伝い登る。やっと頂上。古びた社、展望台に真新しい二脚の長椅子、各地からの登山者と一緒に会話をしながらの昼食、若者が多かった。遅咲きのドウダンツツジの花が散っていた。


≪伊吹山≫
7月9日 帰りに伊吹山に寄る。車で頂上へ。ガスで視界が悪いがお花畑を散策する。珍しい花が見られず残念でした。
帰りの新大阪は異常と思えるほど混雑していた。下りの新幹線は間引き運転。駅員さんからいつ運転中止になるか分からないと言われ直ぐに乗る。ギューギュー詰めの通路にも多くの人が立っていた。無事に新下関に帰ることが出来ました。山陽本線は動かなかった。
山歩きは晴れで楽しんできました。北部九州、山口県は大変な大雨で大変だったことを後で知りました。参加者2人:森本信子 友人

令和5年5月28日(日)第57回英彦山山開き
14264  丹下 洽

5月28日に英彦山山開き祈願祭が、昨年同様奉幣殿で行われた。別所より表参道を登る。
両膝を痛めているためスロープカーと思ったが痩せても枯れても「日本山岳会!!」ヨユウシャクシャク石段を登る。
社務所に初穂料を納め、添田町役場(観光協会)に来意を告げると登山者代表として玉串奉献を要請される。神事は中岳上宮と同じ手順で行われた。
社務所前の「ヒコサンヒメシャラ」が見頃である。この花は高等植物としては唯一「ヒコサン」の名を冠する花です。小滝のそばに「オオヤマレンゲ」が咲いている。別名「乙女の花」と呼ばれ白い清らかな花をつけている。さらに大杉には「セッコク」が白い花を咲かせている。
.この時期に奉幣殿を訪れる機会があれば、手洗い場の大杉を見上げれば白い花が着生しているのを見ることが出来るかも。下山は資料館経由で下る。何とか膝も頑張ってくれた。
来年の山開きは・・・!?

令和4年度個人山行

個人山行 令和4年6月20日(月)~25日(土) 🏔
秋田の山々―田代岳・森吉山・和賀岳―を訪ねて
北九536  橋川 潤

秋田県の山には何度か訪れたことがありますが、今回は白神山地東部の田代岳、古い火山である森吉山そして奥羽山脈の中でも奥深く秘境と言われている和賀岳に家内と登ってきました。行程   6月21日 福岡空港→花巻空港→田代岳荒沢登山口
6月22日 田代岳登山→森吉山山麓のホテル
6月23日 森吉山登山→
和賀岳(薬師岳)登山口避難小屋
6月24日 和賀岳登山→水沢温泉の民宿
6月25日 民宿→花巻空港→福岡空港
※岩手・秋田県内の移動はレンタカー使用1 田代岳(大館市:1,178㍍)
21日に大広手登山口からさらに1㌖ほど先の荒沢登山口の駐車場に到着し車中泊。21日の夜まで時折強い雨と稲光に見舞われましたが、翌2時頃には月も昇り満点の星空となっていました。朝5時20分に荒沢登山口を出発。緩やかな勾配の広葉樹の森をたどっていきます。途中で北海道と東北北部に分布しているオクエゾサイシンという花が咲いていました。いまだ見たことがないヒメギフチョウの食草だそうです。8合目を過ぎると広い台地上の湿原に飛び出しました。多くの池塘とその間を通る木道の風景は天上の楽園といった感じですが、あいにくガスに覆われて見晴らしがありません。しかし足元にはミツガシワ、アカモノベニバナイチゴ、チングルマ、ツマトリソウなどが静かに咲いていました。山頂の避難小屋を兼ねる田代神社で昼食をとり下山を開始。4合目の分岐から大広手登山口に向け下ります。途中で山菜取りの男性から、「ここらのクマはおとなしい。数年前に人食いクマが現れニュースになったのは少し東の十和田湖周辺のクマだ。」という話を聞きました。大広手登山口に着くと多くの消防、警察の方が集まっていました。昨日から行方不明になっていた山菜取りの男性が大広手登山口近くで死亡しているのが見つかったそうです。クマに襲われたのではなく病死とのこと。山で会った男性のクマの話しを思い出しました。(荒沢登山口5:20→4合目分岐6:24→湿原7:30→山頂7:55/8:15→大広手登山口11:44→荒沢登山口12:14)

2 森吉山(北秋田市:1,454㍍)
従来北海道でしか確認されていなかったクマゲラが、森吉山でも繁殖しているというニュースを約50年前に聞いてから、この山の名前は頭の片隅にありました。登山コースはいくつかありますが、ゴンドラに乗って標高540㍍から一気に1,170㍍まで上がる楽なコースを歩くことにしました。天気も良くまた花の百名山でも有名なこの山は人気のようで、始発前のゴンドラ乗車駅には平日にもかかわらず多くの登山者が集まっていました。ゴンドラを下車してすぐにシラネアオイ、ハクサンチドリ、チングルマ、イワイチョウや東北でしか見られないヒナザクラなどの花々が出迎えてくれました。山頂からは東へ雪渓を下りミズバショウやミネザクラの花を見ながら少し先の山人平まで足を延ばし引き返しました。花を見ながらのゆっくり登るのにはいい山でした。(ゴンドラ山頂駅9:15→阿仁避難小屋10:00→
山頂10:40/11-00→山人平11:40→山頂12:10→阿仁避難小屋12:45/13:05→森吉神社13:20/13:35→山頂駅14:00)

3 和賀岳(仙北市-岩手県西和賀町:1,439㍍)
森吉山下山後、温泉につかり夕食を済ませて、狭い林道を経由し薬師岳登山口の無人の避難小屋に到着。新しい立派な建物で水洗トイレもありました。翌日は5時に出発。10分ほど林道を歩くと甘露水というおいしい湧水がありここが登山口になっています。秋田杉の人工林をしばらく登るとすぐに樹高の高い落葉広葉樹の森に入り、だんだんと勾配もきつくなってきました。滝倉という最後の水場でのどを潤し、40分ほど登ると県境尾根から派生する支尾根に取付き、木々も次第に低くなってきました。そして右側(東側)は急斜面で所どころ岩盤がむき出しの雪食地形となります。ここらからはウラジロヨウラク、ノウゴウイチゴモミジカラマツやコバイケイソウなどの花が次々に現れてきました。県境の薬師岳に上がるとこれから縦走する小杉山、小鷲倉の先に初めて和賀岳が姿を現しました。ここから小杉山までの薬師平にはイブキトラノオが咲き始めており、またニッコウキスゲは蕾をもたげ、付近一帯を黄色に埋め尽くす準備をしていました。登山開始から約6時間で山頂にたどり着き休憩、昼食としました。山頂からは北に田沢湖と雲をまとった秋田駒ヶ岳が見渡せましたが、その右手の岩手山と南の鳥海山は残念ながら雲に隠れていました。同じ道を引き返し出発地点に戻ったのは登り始めて9時間半後でした。
「和賀岳は依然として人を寄せ付けない厳しさを保っている。登山コースも未整備で、かすかに踏み固められた細い道は、けもの道と重なり合っている。」と1983年発行の「日本の名山②飯豊・朝日と東北の名山」に書かれている。40年たった現在はSNSの普及や登山ブームの再来などで登山者も多く分け入るようになりましたが、奥深い秘境であることには間違いありません。この日は素晴らしい天気であったにもかかわらず出会った登山者は1組2人だけで、静かで本当に良い山でした。
(避難小屋5:05→登山口5:15→薬師岳8:05→小杉山8:45→小鷲倉9:25→和賀岳9:55/10:25→小鷲倉10:55→小杉山11:20→薬師岳11:55→登山口14:20→避難小屋14:35)

🏔 個人山行 令和4年7月1日(金)~4日(月) 🏔
東北遠征 早池峰山・岩手山
15616  奥田 スマ子
コースタイム
7/2 小田越登山口8:30~五合目御金蔵10:15~
早池峰山頂11:35/12:15往路下山~小田越登山口15:00
7/3 馬返し登山口5:30~八合目避難小屋10:00/10:30~
岩手山頂11:55/12:00焼き走りコース下山~
平笠不動避難小屋12:45/13:15~ツルハシの分かれ14:10~
第二噴出口跡(休憩30分)~焼き走り登山口16:50

今回の山行は花の時期に天気を見計らい行ってきました。
早池峰山は盛岡駅から電車で石鳥谷駅まで行き、バス、タクシ―を乗り継ぎ小田越登山口へ。
日本百名山に加えて花の百名山でもある早池峰山。緩急の岩の道に多種多様な花が咲いていて目を楽しませてくれました。なかでもハヤチネウスユキソウは見たかった花。私たちがウスユキソウを興味深く見ていた時、下山途中の人から「上の方に大きい葉っぱのウスユキソウが2株ありましたよ。」と話し掛けられました。早池峰山のウスユキソウは固有種のみと思っていた私。オオヒラウスユキソウ、ミヤマウスユキソウもあることを知りました。
翌日は岩手山へ。盛岡から車で行くとすぐに山がせまってきて、雄大な山容にこれが岩手山だと分かりました。馬返し登山口は盛岡から至近の距離でした。登りの柳沢コースはブナの巨木もある樹林帯の道。下りの焼け走りコースはコマクサの群落がある火山礫の道。お釜巡りは体力的に断念しましたが、雪を抱いた美しい秋田駒ケ岳の姿、第二噴出口跡からは眼下に八幡平市街や自然が広がり疲れを忘れる程、岩手山の雄大な景色に出会うことができました。
参加者2人:奥田スマ子 他友人

 

🏔 個人山行 令和4年6月26日(日)~30日(木) 🏔
ばーばの山歩き(甲武信ケ岳・金峰山・瑞牆山)
15027  森本信子

7月26日移動日、山陽新幹線から中央線特急に乗り換え小淵沢へ。
7月27日毛木平登山口から清らかな水音と共に林道歩き。ナメ滝を過ぎ小川の西沢を何度か渡り返す。流れが段々とか細くなり、ポコポコと水が湧き出す「千曲川・信濃川水源の標」が立つ広場へ。冷たくて美味な水をおいしい、おいしいと言いながら飲む。樹林帯の急坂を登る。奥秩父の稜線に出る。ガレ場の急な坂を登ると甲武信ヶ岳の山頂だ。展望良好。少し下りて山小屋へ。虫が飛び交い刺される。痛くて痒い。
7月28日甲武信ケ岳に登り返さず脇道で三宝山に向かう。頂上は平ら。尻岩、くさり場を過ぎ、武信白岩山を巻き大山へ。またくさり場を三ケ所無事に下る。登山道の両脇はシャクナゲが続き、遅れ花が二三輪のみ咲いていた。八丁坂の急な下りを長々と下り毛木平に着く。
7月29日瑞牆駐車場からシラカバの林の中をぬけると、理宮坂の急登。富士見平小屋の側を通り大日小屋、大日岩の側を登る。カラマツの長い登り、砂払いの頭、千代の吹上げ、断崖絶壁、視界が開ける。足元を注意しながら岩場を歩む。山荘側の急登で頂上へ向かう。ヘトヘトになりながら金峰山頂上へ着く。少し下った所に五丈岩がある。展望良し。夏姿の富士山が美しい。昼食をとり二度と来る事がないので、ゆっくりする。下りに山荘に寄り冷たい飲み物を飲む。おいしい。来た道を下り富士見平小屋へ。
7月30日小屋の側、ゆるやかな石がゴロゴロした坂道を一気に下り天鳥川を渡る。巨岩の桃太郎岩の大きな割れ目をハシゴやロープを頼りに急登する。大ヤスリ岩の岩の狭間にザックが引っ掛かり中々抜けない。岩場を登ると大きな一枚岩の瑞牆山山頂だ。眺めが良い。一休みする。下りは来た道を帰る。富士見平で冷たい水を飲み、右手の林の間から瑞牆山に見送られ下山する。
あぁこれで4日間無事に山歩きが終わり、楽しくて苦しかった日々。好天に恵まれ完歩出来たことに感謝! 汗まみれの体を洗い流し、さっぱりした気分で小淵沢駅へ。無事帰宅する。

🏔 個人山行 令和4年7月25日(月)~28日(木) 🏔
北海道・旭岳の花に感動
北九486  立石 シマ子

大雪山旭岳の花を見に行こうと誘われ、シニア組の女性5人と健脚男性4人(旭岳登頂)。
女性組は旭岳の花見へ。新千歳まで一つ飛び。初日は旭岳ロープウェイで姿見駅へ。降り立つと目の前に旭岳が。地獄谷から噴煙が。雲が多く山頂が見え隠れ刻々と変わる。
やっと念願の北海道の山へ胸が躍る。姿見の池周辺をぐるりと散策。道は岩がゴロゴロ、転ばないよう注意してゆっくり。残雪がありひんやりする空気の中、次々に現れる美しい花、珍しい花、可愛い花、スケッチしたり、写真を撮ったり(同好会で版画にしよう! )
チングルマ・エゾコザクラ・ミヤマリンドウ・イソツツジ・イワブクロコマクサetc.
4日間、天気も良く広い北海道、高山植物の花々を満喫した。これからも私の体力に合った山行を心掛け楽しみたいと思った。

🏔 個人山行 令和4年7月29日(金)~8月3日(水) 🏔
歩いて、歩いて、歩いた裏銀座縦走

コースタイム:
7/30 七倉山荘5:20<乗り合いタクシー>高瀬ダム5:30/5:42~ブナ立尾根登山口6:16~三角点2,208㍍9:20~烏帽子小屋11:00/11:20~三ツ岳分岐12:35~野口五郎小屋(泊)14:58  *行動時間9時間16分
7/31 野口五郎小屋4:30~野口五郎岳4:45~真砂岳分岐5:40~<東沢乗越>~水晶小屋8:00/8:10~鷲羽岳10:44/10:55~三俣山荘<昼食>11:00/11:42~<巻道コース>黒部五郎小舎14:08 *行動時間9時間40分
8/ 1 黒部五郎小舎3:20~三俣蓮華岳5:33/5:47~双六岳7:08/7:15~双六小屋8:10/8:20~樅沢岳9:02~硫黄乗越9:45~左俣乗越10:54~千丈乗越12:20/12:28~槍ヶ岳山荘13:35  *行動時間10時間15分
8/ 2 槍ヶ岳往復5:40/6:40 槍ヶ岳山荘6:50~大曲(水俣乗越分岐)9:08~槍沢ロッジ10:03/10:18~横尾11:45/12:00~徳沢12:50~明神14:52~上高地バスターミナル14:52~<15:15バス乗車>
*行動時間約9時間ついに達成・裏銀座縦走
14852  竹本正幸
早くから計画に上がりながら、なかなか実行できなかった裏銀座縦走をついに達成しました。ブナ立の登りと長時間の行程を歩くだけの体力があるか。年齢からくる体力的不安。
今回はメンバー全員が早くからトレーニングに取り組んだこと、装備の軽量化を工夫したことが功を奏した。
ブナ立を登るとき出会った人に「山は年齢ではないですよ、体力ですよ」と言われたことが強烈に響いた。その山に登るだけの体力があるかが問題である。「トレーニングをすれば、まだまだ行ける」と自信につながる山行になった。
山行全般を通して天候に恵まれたこと、誰一人不調を訴えず良く歩いたこと、若い真希ちゃんの存在でみんなが明るく楽しい登山ができ、感謝、感謝です。

若者に元気をもらって
14853  竹本加代子
今年の夏山山行は何かが違う。明るい!みんな元気!バテない!きっと紅一点の若者がいたからだと思った。「おっさんズ」のマドンナ宮本真希さん、彼女と共に笑い、感動し歩いた4日間。若者よ!共に歩きませんか!大歓迎です。シニアは小屋泊り、若者はテン泊。ありです。この度の裏銀座縦走はコロナ禍で予定していた山小屋の予約が取れず、三俣山荘より巻道コースを経て黒部五郎小舎の宿泊を余儀なくした。故に長くハードな行程となった。そんな行程を忘れさせてくれる稜線歩きの醍醐味は圧巻の眺望で山々は名峰ばかり、瞼を閉じれば蘇る。中でも槍・穂高連峰の全景にはくぎづけになる。そんな感動は思い出となり心に深く刻まれた。地図を読み、現在地を確認し、励まし合い、共に歩いたメンバーに感謝です。

北アルプス裏銀座コースを歩いて
15806  清家幸三
体力コースのイメージ通りのコースが4日間続いた。すれ違う登山者から羨望の意味合いが込められ「いいコースですね」と声をかけられた。2日目から下山日まで贅沢なコースを実感した。1日目に雨にあったり、3日目に気力だけの時間帯も経験した。槍の肩では涙腺がゆるんだ。天候にも恵まれ北アルプスの裏銀座を堪能できた。同時にメンバーにそして竹本CL、SLに感謝の言葉が刻み込まれた山行でした。

北アルプス 裏銀座縦走
15714  縄手 修
今回裏銀座縦走と言うことで久住山や福智山、国見岩での岩場のトレーニングなどを重ね準備万端で7月29日当日を迎えました。
7月30日七倉山荘から野口五郎小屋に向かう途中雨に降られウエアを着替えました。普段は持って行かない着替えを今回は何故か持っていたので良かったです。
7月31日野口五郎小屋を出て朝から少し頭が痛く前日のアルコールが残っているのかなと思っていたのですが黒部五郎小舎に着いた頃には食欲もなくなっていました。小舎の踊り場の掲示板に高山病について症状が幾つか書いてあり自分が高山病になっていることを確信しました、そこで私は2時間寝ないで30分間連続で深呼吸をしました。すると血中酸素濃度が80㌫台から95㌫位に回復したので安心して寝ることが出来ました。
8月1日体調もほぼ回復し槍ヶ岳山荘を目指す事が出来ました。
8月2日槍ヶ岳山頂では念願の小槍の写真を撮ったため、山頂での他の写真を撮ることを忘れてしまいました。

裏銀座 いざ出発!
15710  町元里香
裏銀座山行に向けて訓練を重ね、装備も体調も万全の状態で、いざ出発! 今回は総距離50㌖を超える。初日は頑張れエールで励まし合いながらブナ立尾根登り切り、雨の中の稜線で低体温症をおこさないよう皆で力をあわせた。二日目は富士山からエールを貰い、明日会える槍ヶ岳にラブコールを送りながら、野口五郎岳、鷲羽岳に挨拶をし、三俣山荘へ。昼食は楽しみにしていたジビエ丼でエネルギーをチャージし、黒部五郎小舎に到着。管理が良く、凄く行き届いた過ごしやすい山小屋です。明日は頑張らねば! 午後からは天気が崩れる予報です。千丈乗越までは天気が崩れないように! と祈っていたら、神様が味方してくれました。素晴らしい景色の三俣蓮華岳、双六岳。槍ポーズも決まりました。北鎌尾根の眺めは圧巻でした。予定より早く槍ケ岳山荘に到着。至福のビールで乾杯。ガスで姿を見せてくれなかった槍ケ岳も翌日には朝日の中に穂先をガーンと見せてくれました。最終日、槍の穂先を目指し、いざ出発!上高地では磯野さんにもお会いできて最高でした。今回、皆で力をあわせて無事に最後まで歩けたこと、無事にこの山行を素晴らしいものにすることができたことに本当に感謝しています。有難うございました。

はじめて挑戦したアルプス!
北九 531  宮本真希
山登りと出会って2年半。ついに念願であったアルプスに挑戦することができた。それまでの訓練もみなさんにサポートしていただき、少し自信を持って出発の日を迎えることができた。初日は、計画の時から覚悟していたブナ立尾根をなんとか登り切ると、稜線で雨にあった。雨の中、ただひたすら山小屋を目指して歩き、野口五郎小屋に到着。こんなところに山小屋があり、待っててくれる人がいることに涙が出そうな思いだった。2日目は野口五郎岳での素晴らしい日の出からスタート。天気にも恵まれ、アルプスのパノラマに感動しながら歩くことができた。夜ご飯をたくさん食べて次の日のエネルギーをチャージ。そして槍ヶ岳に挑戦する勝負の3日目。槍の肩までの道のりはこれまで経験したことのないくらい自分と戦い、あのキツさはこの先も忘れることができないだろう。次の日の朝、槍ヶ岳の山頂にもいくことができ、あまりの高さに足が震えたが、感動で心も震えた。
初めて目にしたアルプスの素晴らしい景色の数々、辛かった思い出もすべて含めて、今後の自信につながる山行になった。初めて挑戦するわたしをみなさんが気遣ってくれ、励ましの言葉一つ一つが本当にわたしの力になり、アルプス最高!また行きたい! と思わせてくれたみなさんに感謝しかありません。本当にありがとうございました。

🏔 個人山行 令和4年8月25日~9月2日 🏔
北海道東の山に感動!!
16601  藤原 玲子

8月25日から車とフェリ-を使い北海道東の山(羅臼岳、斜里岳、雌阿寒岳)に行って来ました。
27日28日と最初に登る予定の羅臼岳は天気が悪く、小清水原生花園や網走監獄、羅臼、野付半島を観光しました。29日はやっと晴れて斜里岳に登ります。清岳荘登山口から出発し、15分程歩くと沢沿いの道になり何度も渡渉しながら進みますが、だんだん水量も多くなり、じわじわと難度も増してきます。1時間程で旧道(沢コース)と新道(尾根コ-ス)の分岐が有り、景色の良い尾根コ-スを選択。熊見峠からは摩周湖が見えて気持ちの良いハイマツ帯の中を進み、上二股からは胸突き八丁と言われるガレ場を通り、やっと馬の背に着いて頂上を見上げた時は急登で最後の登りに気合を入れ直し、あと30分の頂上を目指しました。頂上からはオホ-ツク海、その手前には斜里町の畑がパッチワークのようにきれいに見えます。そして遠くに羅臼岳・・・太平洋側は国後島も見え大パノラマの素晴らしい眺望でした。
30日は雌阿寒岳です。雌阿寒岳温泉登山口に行く途中、摩周湖に立ち寄り、早朝に見た摩周湖は深い青色をした神秘的な湖でした。雌阿寒岳は1合目~3合目はアカエゾマツの林で、4合目あたりで森林限界となり5合目から広大な樹海と「オンネト-」の湖を眺める事が出来ました。8合目からは黄色の砂れき道で9合目からは岩石ばかりですが、一歩一歩登るにつれて景色が変わり茶褐色した溶岩がむき出しになっている火口湖の「赤沼」がとても印象的でした。雌阿寒岳山頂からは、もう一つの火口湖「青沼」や噴気口からもくもくと立ち上がる噴煙など、火山が創り出したダイナミックな景色に圧倒されどこか違う場所に迷い込んだ感じの山でした。
メインの羅臼岳には登れませんでしたが斜里岳と雌阿寒岳はそれぞれ違う特徴のある山なので最後まで飽きないワクワクする山で楽しかったです。
帰りは苫小牧港から敦賀港までフェリ-に乗り多賀SAで仮眠し、途中SAで休憩しながら安全運転で帰りました
運転手の皆さん運転ありがとうございました。

🏔 個人山行 令和4年10月11日(火)~14日(金) 
西穂高から北穂高までテント泊縦走(単独)


北九529  平野 喜義
コースタイム:
10/11 JRで小倉駅から飛騨高山〜バスで新穂高ロープウェイ〜西穂高口(西穂高口から西穂山荘までは90分)
10/12 西穂山荘6:00〜西穂高岳9:00〜間ノ岳11:30〜ジャンダルム14:45〜
奥穂高岳15:30~穂高岳山荘16:30
10/13 穂高岳山荘7:00〜涸沢岳7:45〜北穂高岳11:30〜涸沢ヒュッテ14:30〜横尾キャンプ場16:30
10/14 横尾キャンプ場6:00〜上高地8:15バスで松本駅〜JRで小倉駅(帰宅)1日目。朝イチの新幹線で出発したが到着は夕方。初日はほぼ移動で終わり。
2日目。4時出発の予定だったがうっかり寝過ごす。西穂山荘から西穂高岳の間は快適な稜線歩きを勝手に想像していて全然下調べもしていなかったが、実際は8つほどの岩峰を越えながら登るそこそこに険しい稜線歩きだった。西穂高岳山頂からこれから行くルートを目で追うと、今まで見た事のない険しい山容と、数日前に積雪していたので一応冬山装備も御守りに持ってきていたので今回、ザックの重量が22㌕を超えており、重量でバランスを崩しやすく、ペースも上がらないので内心怯んだが、まあ大丈夫だろうと進んだ。先行者が誰もいないのも不安だった。昨年の地震の影響か、西穂高〜ジャンダルム間はかなり岩が崩れており、時折ルートファインディングに時間を割いた。不安定な浮石も多く、時折雷のような落石音が聞こえてくる。特に切れ落ちたザレ場は、片足をのせただけで大きな岩崩れをおこすので、ここを通る方はルートを迷ってもザレ場には足をふみいれないほうがいい。ジャンダルム〜馬の背〜奥穂高岳の間も3,000㍍の高度感の中、細い岩陵を登り降りするので緊張は続く。ジャンダルムは下のコルに荷物をデポして登ったので快適だった。穂高岳山荘に着いてからも今日味わった恐怖がずっと抜けず、夜中何度も目が覚めた。
3日目。穂高岳山荘〜涸沢岳までは岩陵歩きではあるが歩き易く、今日は快適かなとほっとしたが涸沢岳〜北穂高間は要所に鎖はあるのだが九州ではお目にかかる事のないスリリングな鎖場ばかりだ。一向に軽くならないザックに振り回されながらゆっくり登り降りを繰り返し、北穂高岳に着く頃には岩陵歩きにウンザリしていた。北穂高〜涸沢間も結構な急斜面を一気に下るのでまだまだ緊張が取れない。
今回の登山では、山頂でもほとんど人と会うことが無く、記念写真をおねがいすることも出来なかったが、涸沢だけはたくさんのテントと人で賑わっていた。よくテレビや写真で見る涸沢の紅葉も、今年はイマイチとのことだったがそれでも十分キレイだった。涸沢から横尾までは今までと打って変わって素晴らしく整備された道だった。
今回は自分にとってはかなりハードな山行だった。昨年、槍ヶ岳に登っていたので同じような感じだろうと思っていたが穂高の山々の方が格段に難易度を高く感じた。コースタイムも当初の予定をオーバーしたし、次回は荷物を15㌕以下にしてもう一度来てみたいと思ったが、西穂高〜奥穂高間は何度も来る場所では無いなとも思う。
しかし圧倒的な雲海、オレンジに染まる夕日や夜明けの景色はやはり来てよかったと感じる。
挑戦する方はとにかく荷物は軽い方がいいだろう。

🏔 個人山行 令和4年11月2日(水)~4日(金)大杉谷~大台ケ原縦走 🏔
秘境を歩く ~エメラルド色の滝つぼと爆音が続く~
15710  町元 里香

阪九フェリーで出発。1週間ほど前から天気予報と睨めっこする毎日。今年は10月の天気が不安定で、諦めざるを得ない山行が続いた。11/2からは天気が回復することを見込み、決行することにした。登山口での天気はまずまず。昨日までの雨の影響で登山道が滑りやすいため、鎖を持って慎重に歩くことをお互い確認し合って出発。
今回の山行は今年の5月頃から予定していたが、かなりの秘境のため、登山口までと下山口からのアクセスが大変で、一度は縦走を諦めピストンにすることに決めた。しかし、どうしても納得がいかず、色々な方法を考えた。最終的に三重県のタクシー会社の方からのアドバイスで、榛原駅の駐車場に車を置いて、そこから大杉谷登山口まではタクシーで移動、大台ヶ原からはバスと電車を利用して元の駐車場まで戻るという縦走の計画をたてることができた。
大杉谷は日本三大渓谷のひとつ。関西の屋久島と呼ばれる水と緑が美しい谷。昨日までの雨で滝の水量が多く、轟音と素晴らしい絶景を楽しむことができた。エメラルドグリーンの滝つぼにも感動の連続。思わず名前を付けてみたくなる名の無い滝が沢山あった。吊橋も11本もあり、渡るたびに“ハイポーズ”。
最終日には西大台ヶ原を散策した。西大台ヶ原は1日当たりの立入り人数が決まっていて、立入り前には事前レクチャーを受講することが義務付けられている。静かな自然の中でコケ博士になりながら、ゆっくりとした時間を過ごすことができた。宿泊所の名前のとおり心の湯治もすることができた。
いつも個人山行後には、一緒に歩いた仲間に感謝の気持ちで一杯になる。楽しい時間を有難うございました。

11/2 大杉谷登山口~千尋滝~シシ渕~ニコニコ滝~平等グラ~桃の木山の家
11/3 桃ノ木山の家~七ツ釜滝~隠滝~崩壊地~光滝~堂倉滝~粟谷小屋~日出ケ岳~大蛇グラ~心・湯治館
11/4 西大台ヶ原散策

参加者5人:竹本正幸 竹本加代子 縄手 修 清家幸三 町元里香

 

🏔 個人山行 令和4年11月5日~7日 大台ケ原山(1,695㍍)御在所岳(1,212㍍) 🏔
奈良と三重県の紅葉登山
北九532  大山 時彦

11/5  15:00飯塚集合~17:30フェリー新門司港(フェリー宿泊)
11/6   6:00大泉港着~レンタカー移動~10:00大台ケ原登山口~15:30下山口~
17:30ホテルAZ三重名張(入浴、近くの居酒屋で夕食懇親会)
11/7   6:00起床ホテル朝食後、御在所登山口へ出発~9:30登山口~頂上。
翌日仕事で他のメンバーと分かれ、中部国際空港より帰省、他のメンバーは観光等で9日帰省

今年は秋の紅葉がここ2~3年で何処も綺麗と感じていましたが奈良や三重県の紅葉等見たことがなく登山仲間で計画の話があり、予定は往復フェリー2泊で4泊5日の計画でしたが私だけ仕事の関係で2泊3日のコースの参加となりました。大台ケ原山は行く前の情報では、百名山で屋久島と同様に雨の多い山で、雨天の確率も高く、雨もありで準備した方がよいとのことでした。5日、行きは土曜午後に、飯塚出発で夕方の新門司フェリーでゆったりした雰囲気で、昔のフェリーはエンジン音等で寝苦しい感じでしたが、今は個室ベットとレストラン、露天風呂まで付いてホテルに
泊まりながらの船旅で、本州への登山には安心して利用できると感じました。早朝、6時に泉大津港に着き、10人乗りレンタカーで6日の目的地、大台ケ原山登山口へ向いました。天気も晴でよい登山日と心弾ませ車中登山談義で予定通り9時半には登山口ビジターセンター駐車場に着きました。さすがは奈良の百名山、駐車場は満車で警備員も配置され、何とか駐車でき登山準備して、10時に登山開始、紅葉時期は登山者も多く、また百名山は何処も登山道整備がされて木道が配置されて登ると言うよりハイキングの表現の方があっているスタートでした。途中にも沢山の木造休憩場所もあり小学生等の親子連れがスニーカーで気軽に紅葉散策を楽しんでました。約1時間でこの山の山頂、日出ケ岳1,695㍍に着き、昼食には少し早くアップダウンの山道を進み、昼食のできる広場、牛石ケ原には大きな神武天皇像もあり、穏やかな秋晴れの中で、約1時間昼食タイムを楽しめました。昼食後は約1時間半、紅葉の絶景ポイントの大蛇嵓、シオカラ谷を通り東大台ケ原完全クリアコースで出発地点の駐車場に戻り、1日目の軽めの約4時間の紅葉登山を楽しめました。
下山後は三重県の方へ移動、約2時間で宿泊先のホテルAZ三重名張に着き、夕食は近くに居酒屋を紹介して頂き皆さん登山疲れが少なかったのか飲酒の方も進み盛り上がりました。宿は格安のビジネスホテルで十分でした。翌7日は、ホテル朝食後7時に次の御在所岳に向かって出発、この日も秋晴れで当初の天気の不安は全くなく登山に集中できました。9時半に御在所、中登山道口に着き、この山も三重を代表する紅葉山で山頂迄ロープーエイも伸びて観光名所でもありますがここは「登る」に拘り、急登コースを選び、昨日とはうって変わり30分で汗びっしょりとなりましたが、やはり装備からこの位のきつさは願うところでした。途中休憩を入れながら約2時間半で山頂の御在所岳1,212㍍に登頂できました。全員登頂後、ロープーエイの到着駅でもある四方八方見晴らしの良い休憩所で昼食を楽しみました。ここで、私は帰りの飛行機の時間があり、下りはロープーエイを利用して下山し、他のメンバーは下山コースを使い湯の山温泉ホテル宿泊、翌日観光コースとに分かれました。私の帰途は三重近鉄~名鉄名古屋~中部国際空港~福岡空港~JRふく豊線で飯塚着は21時半で奈良、三重の紅葉登山を十二分に満喫できました。好天と綿密な安全登山計画をたててくれた登山仲間に感謝して3日間の山旅は無事終了しました。

参加者:大山時彦 他友人7人 計8人(60代後半~70代後半男女)

🏔 一等三角点研究会秋季例会報告 🏔
13643  関口 興洋

目的地: 北海道の道東地区、川湯温泉、藻琴山(999.89㍍)
期 日: 令和4年2022年10月1日(土)~2日(日)

2020年の春季例会の開催場所として計画されていたが、コロナ禍のため中止となりようやく2年越しに秋季例会として開催された。北九州支部から6人参加。
10月1日、福岡空港~千歳空港~女満別空港着。空港からレンタカーで藻琴山の優美な山容を眺めながら屈斜路カルデラの外輪山にある標高525㍍の美幌峠に向かう。展望台から屈斜路湖、斜里岳までの大展望を楽しみ会場の川湯温泉へ。
10月2日、天候は曇り。8時前に宿を出発し藻琴山の登山口に向かう、総勢28人。本日は中腹から山頂までガスにすっぽり覆われ、山頂での展望は期待できない。宿から約1時間で標高725㍍の登山口(ハイランド小清水)に到着。高畠さんは休憩所で待機。ガスで周辺の展望は全くきかないが雨模様ではないので一安心。9時10分出発。登山道はハイマツの中、緩やかな傾斜で頂上へ伸びている。頂上手前に一部岩場があり、そこを抜けると頂上まであと僅かとなる。三角点のある頂上部は狭いので下の平坦な場所にザックをデポし軽身で5分ほど登ると頂上である。岩稜部に埋め込まれた円形の金属製の三角点が設置されている。いわゆる標石ではない。狭い岩場に全員が折り重なるようにして記念の集合写真を撮り直ぐに下山開始。天候に恵まれれば、360度の大展望をエンジョイできたのにと思うと誠に残念であった。ハイランド小清水に正午ごろ戻り昼食をとるころにはガスが切れだし眼下の屈斜路湖、東南の摩周岳斜里岳が視界に入ってきた。ここで解散した後、お天気が回復したので摩周湖の観光に出かける。第一展望台からの景観は見事であった。カムイヌプリ(摩周岳)、湖中のカムイシュ島など摩周湖の大パノラマを目に焼き付け川湯温泉に戻った。

参加者:原 広美、伊藤久次郎、井上禮子、高畠拓生、関口興洋、花田拓二

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