令和6年度登山講習会
オンライン登山講習会(本部)
・11月 8日 基礎のセルフレスキュー
・12月13日 山の救急医療
・ 1月10日 雪山の登山
・ 2月21日 はじめての雪山基礎講習1
いずれも19時~20時30分
日本山岳会HP<登山講習会>から机上講習会を申し込んでください。開催の2日前までにはZoomURLがHPに掲載されます。参加費無料。
● 第5回 登山入門講座
令和6年3月10日(日)
~生還するためのビバーク・やってみよう!~ 14853 竹本加代子
計画したスケジュールどおりに下山する。これが登山の理想ですが、一歩山に入れば何が起こるか分からない。ベテランでも初心者であっても同じである。道迷いや不測のケガなどその日に下山出来ないことがある。下山できないもしもに備えての対処法にビバークがある。ツェルトやエマージェンシシートの活用を実践してみよう。知識や技術を学ぶことで生還につながる一歩になると思う。
レスキューシートや参加者が準備したビバークのためのツエルトの張り方を2つの方法で実施する。続いてテントの設営を各自設営する。久しぶりの人、初めての人もいて真新しいテントやよく使いこんだテントなどカラフルなテントが並ぶ。これをきっかけにテント泊登山を大いに楽しみましょう。
本部の「登山講習会」がこれからZOOMである。そんな学びの場を大いに活用して自立した登山者になることを願う。
―参加者の感想―
大山時彦さん:テントは買うばかりでなく使うものである。
橋川 潤さん:ツエルトが宝の持ち腐れになっていることを、今日学びました。しかし、使わずにすむことを願っています。
将口晋司さん:ツエルトは使わずにすむことを願っていますが、購入することにしました。ロープワークも覚えたいと思いました。
参加者8人 竹本正幸 竹本加代子 縄手修 町元里香 清家幸三 橋川潤 大山時彦 将口晋司
令和5年度登山講習会
令和5年11月23日(祝)
第4回登山入門講座
コンパスを使って地図読みと観天望気ハイク 14853 竹本 加代子
本日は、平尾台吹上峠に集合。コンパスの基本的な使い方と空を見上げて雲の種類と雲の動きを見る平尾台の地図読みハイクのはじまり。まずは平尾台特有のドリーネを色鉛筆で塗りつぶし、地図読みの参考ポイントにする。コースは吹上峠より大平山~四方台~貫山(昼食)~引き返し四方台~尾根を下り回り込んで岩山~キス岩・根性の木に寄り道し、上穴・下穴を経て吹上峠の周回コース。これから進行方向をコンパスで判断し、尾根を下る場合はどの尾根かを見定める。ポイントポイントでは空を見上げて雲の高さや種類、動きをみる。
平尾台は馴染みのハイキングコースであり360度見渡すことができるので地理的にも理解されている。それを知った上でのコンパスの操作は理解し易かったと思う。少しずつレベルアップして尾根や支尾根に谷、鞍部(コル)、10㍍未満のピークを読んだりと経験値を増やしていくと登山も楽しくなる。道迷いが遭難の多くを占める現在、地図とコンパスは登山の三種の神器の一つとして活用し自立した登山者を目指しましょう。
登山アプリも現在地が分かり確かに助けられている。しかし、バッテリーが切れたり、藪こぎで紛失したりして死亡した事例もあります。アプリと地図を併用して普段の山歩きの中で地図の北、進むべき方向が分かれば登山の安全度が増すことに絞って地図読み講習を実施した。
参加者の皆さんからの声は「机上ではなかなか分かりづらいですが、現地で具体的にコンパスを使うことで実感した」「平尾台は何度かコースを回っています。コンパスを使っては初めてで復習をしたい」「いい勉強になりました。今後に活かしたい」「地図を見ながらコンパスを使っては初めてで今後の参加で身に付けたい」「コンパスは初めてで分かった気はするが最後の詰めが甘いので復習をしなければと思う」これからは尻見登山ではなく自立した登山者になりましょう。
参加者12人 指導員:竹本正幸 竹本加代子 赤瀬榮吉 縄手修 町元里香 清家幸三
受講者:折野道法 橋川潤 大山時彦 堀内博史 久保正志 將口晋司
令和5年6月10日(土)新入会員向けの講習会について
~~学ぶことからはじまる山歩き〜〜 15387 森 義雄
今年から山岳会へ加入された会員向けに、講習会を開催することになりました。竹本新支部長から講師依頼を受け、有難く協力のご返事をさせていただきました。
山歩きは、だれでもわかっているつもり(山についての知識など)で長年歩くことが多いようです。山の会の役割は、山歩きをはじめた方、既に歩いている方に「安全に楽しく山歩きをする、事故にあわないように」、そのための知識や技術を伝えことが大切だと考えています。山歩きをされる方は、それぞれ目指す目的や方向が違います。私たち山の会員は、安全で心配なく歩けるように、会員に指導することの大切さがあるのでないでしょうか? 会としても会員に指導できる人材と確保が大切となります。他の会では、指導員コーチ1の資格取得をめざすことで、会員への指導を行って活性化を図っている会活動もあります。
新しく入会された会員の方も、それぞれ目的などが当然違います。
今年から始められた講習会は、新しい会員向けへわかりやすく知識や技術を説明する場で、これまでとは違うと形で期待できるものだと考えています。
山岳会は別として、山岳連盟では毎年県単位で新人向けの講習会が開催されています。歩行技術、生活技術、装備の使い方、応急処置など山歩きをする中で、身を守り、安全に歩けるための知るべき内容をわかりやく実技指導しながら行っています。参加される方は義務研修として熱心に聞きながら、習得しています。
新しくはじめる方には、特にいろいろな面でのアドバイスが必要となります。今は、昔と違い細かく丁寧に接することが大切です。月例で歩く姿、装備の携行状況、教えた方が良いことなどが求められます。実際、一緒に歩くことで本人もわかる事、そうだったのか理解できることなどがあります。
今の時代、知識や技術などはSNSや本などで十分知ることが出来ますが、問題点や気づかない欠点は、自分自身ではわかりません。
何十年も歩いても、人に教えられるスキルがあるとは限りません。これはわかっているが、これは知らない方が多いのが現状です。
今回、講習会に参加された方が、どのように理解されたかは、わかりません。当然、経験や知識面で個人差があり、わかっていると思い込みをしていることもあります。資料をもらっても、何回も見直し、わからないことは尋ねることが出来る方がスキルアップできると思います。
毎年、全国で開催される指導員の研修会は、参加するとダメ押しばかりで気が滅入りますが、帰ってから言われたことがだんだんとわかります。教わる内容は一部でも、それから紐解きする努力でこのことが大切だとわかり始めることが一番大切だと実感しています。
私も過去に、ラリーグラスや山の店の講演など聞きながら、学ぶこともありました。山岳会でも、園川講座や内藤さん、武永さんなどにご指導いただきながら勉強しました。今回、講習会に参加された方は、機会あるごとに山の知識を深め、これから勉強して頂きたいと思います。
6月の講習会は、私は①レスキューと②リスクマネジメントが担当でしたが、受講者にとっても、常識の範囲で知っていることが多く、目指すもので修得のレベルが違います。もちろん個人差があります。個人として知っておくこと、将来山行でリーダーとして必要な知識や技術面で修得することの大切を主眼点に説明しました。一つ一つを掘り下げることより、必要な項目を説明しました(山岳協会の指導員研修コーチ1のカリキュラム引用)。内容はその知識を実際の場面で活かせるかどうか、そのためにはどういう判断が必要かなどが求められます。受講者の皆さんは、今年1年シリーズで概要や必要な内容を勉強する機会となります。
これから伝統ある日本山岳会に入会したのですから、必要な山の知識や技術を修得していただきたいと思います。中途半端な経験は不必要です。
目標は、人のうしろを歩く尻見登山ではなく、リーダーとして先頭を歩いてメンバーから信頼されることを目標に目指してしていただきたいと思います。
参加者10人:板倉健一 竹本正幸 竹本加代子 森義雄 町元里香 橋川潤 久保正志 綱川和幸 田和瀬修 折野道法
令和5年7月2日(日)第3回登山入門講座
月 日:令和5年7月2日 (ルームにて)
時 間:午前9時~午後2時
新入会員参加者:橋川潤 折野道法 久保正志 綱川和幸 田和瀬修
<山岳気象の基礎> 竹本正幸
・雲の種類と天気 ・低気圧と高気圧 ・天気図の見方 ・危険な天気図 ・気象遭難を防ぐには
・雷鳴が近づいたらどうするかなどプロジェクターで説明
山の鉄則、山は暗いうちに始まり、昼過ぎには目的地に到着する計画を。地上天気と山の天気は違うので観天望気は必要。入山前には天気図を確認することなどを確認しあった。
<地図読み> 竹本加代子
・登山と地図読み 「自立した登山者になろう」を目指して連れて行ってもらう登山から連れていける人になるための学習。
・地図読みの必要性 ・登山に使える地図の種類 ・各地図のメリット、デメリット ・登山前の準備 ・地図の活用 ・地形図の基礎
地形図の基礎では、実際の地図で尾根・谷・ピーク・コルなど描き入れ立体感を学習する。次は地図とコンパスを持って山に行きナビゲーション技術の習得を目指す。
<ロープワーク> 縄手修
基礎的なロープワークの習得
フィシャマンノット・クローブヒッチ・ムンターヒッチ・エイトノット・簡易ハーネスなど練習。
令和4年度登山講習会
令和4年7月9日(土)~7月10日(日)第2回指導委員研修会の報告
15806 清家 幸三
今回は無雪期のテント泊がテーマでした。
第1回指導員研修会の報告に沿って今回から「技術委員会」への移行を踏まえての内容で進めました。これからは年2回のテント泊の実施を取り入れて行く計画です。ですから、次は雪山訓練でのテント泊になります。設営技術と同時に体力並びに山行技術の向上を図ることを目的としています。今回は雨のために下記に変更して実施しました。
7月9日(土)
一目山登山口を10時に出発して涌蓋山往復コースで15時46分に下山。16時に九重グリーンパーク泉水キャンプ場着。日程変更のために参加は縄手さん、宮本さん、清家の3人でした。後から参加の竹本さん夫婦と町元さんの3人はキャンプ場で合流してテントを参加者6人で設営。繩手さんはツエルトの設置のレクチャーをしてテント替わりにする。設営の後、各自キャンプ場内の温泉入浴。18時30分より食事。20時30分就寝
7月10日(日)
午前3時起床、テント撤収、各自朝食。4時牧ノ戸峠登山口出発。天狗ヶ城~中岳~白口山~稲星山~久住山~星生山の六座を経由して牧ノ戸峠に13時42分下山して散会しました。今回は無雪期のテント泊がテーマでしたが、早朝でのスピーディーな撤収作業と出発前の準備をいかに効率良くコントロールするか。貴重な経験であったと思っています。さらにもっと大事なことは互いの意志疎通を図ることではないか。厳しい自然の中で技術や体力にプラスαはコミュニケーションの能力ではないかと確信しました。
参加者6人:清家幸三 竹本正幸 竹本加代子 縄手 修 町元里香 宮本真希
令和4年10月9日(日)~10月10日(月・祝) 第3回指導委員研修会の報告
15806 清家 幸三
今回は“気象”がテーマでした。
特に最も重要な風向きと強さを知ることをメインにしました。
前回でテント泊における意思疎通の重要性を記述したことを踏まえて再度テント泊にして下記の通り実施しました。
日 時 令和4年10月9日(土)~10日(日)
場 所 蒜山三山縦走
参 加 指導員6人:竹本正幸 竹本加代子 縄手 修 三浦利夫 町元里香 清家幸三(CL)
内 容 気象
気象については「山の天気でもっとも重要なことは風の向きと風の強さである。」ヤマテンの代表取締役社長の猪熊さん(JAC会員)が主張している点です。
低気圧の特性として時計の針とは逆方向に吹きますが山の稜線上で低気圧が北側あるいは西側を通過する時は風の向きは南東から南そして南西へと時計回りの風向きになります。低気圧がその逆の南側あるいは東側を通過する時は風向きは低気圧の特性と同じで南東から東そして北東へと変わります。この基本的な風の向きを知っておけばビバーク時の場所の選定に決定的な要素になると同時に強さも含めて低体温症を少しでも低減することになります。
今回、低気圧は北側を通過していました。雨は予測通り就寝時から翌日まで降りました。午後からは回復傾向の予測でした。6時30分に小雨交じりの中でスタートしましたが、途中5合目からレインウエアの下ズボンも着用しました
8時45分に上蒜山(1,202㍍)着。これから下蒜山までの稜線上での風向きと変化に注意を払いながら進んでいきました。アップダウンが多く中蒜山の頂上近くと下蒜山の下りが開けていましたのでその時点が場所的にも適正な所と判断しました。風の強さは強くても6から7m/s程度でその後は段々と弱まっていきました。風の向きは最初は南でその後南西方向が続いていました。この方向については上記の基本的な風向き方からすればこれから先は西風から北西の風に変わることになります。この風向きは今回の研修会でのメインテーマに掲げていました内容と違わなかったと思っています。
ただ、竹本リーダーが現場で風向きが地形により変わることも指摘されました。今回のこの場所が上記の基本的な風向きをベースとして考えらるのか検証する必要がありますが、その場所ごとの特別な地形も含めて判断していかなければと思いました。
山に行く前の天気図と下山後のしっかりとした検証をしながら、今後の山行を進めてより正確な風向きや強さを判断したいと思った研修会でした。
参考までに下蒜山山頂着は12時10分でこの頃から青空が見えてきました。ただ、下りは雨上がりでなくても一度は滑る経験のできるコースです。今回のメンバーの中で三浦さんだけが滑らなかったと記憶しています。13時40分に全員無事下山して帰路につきました。
■指導員研修会のお知らせ
● 第1回指導員研修会のお知らせ
期 日 令和4年5月22日(日)
場 所 皿倉山ビジターセンター
集 合 皿倉山ケーブル駐車場8時30分
内 容 総会及び年間事業内容の方針
装 備 通常登山装備と筆記用具持参
清家幸三
令和3年3月6日(土)~7日(日) 第4回指導員研修会
指導員研修会に参加して 15710 町元里香
3月6日(土)14時~21時(途中夕食、入浴)
・指導員規定の改訂、内規の内容についての討議
・来年度からの支部内における指導員の役割についての討議
・来年度の指導員研修会の進め方についての討議
3月7日(日)8時半~14時(途中昼食)
・岩場でのセルフレスキューの実地訓練
第4回指導員研修会が、英彦山青年の家で1泊2日の日程で実施された。福岡県の緊急事態宣言が解除となったことから、宿泊しての研修となった。今年はコロナ禍の影響で第1回と第3回が中止となり、また伯耆大山で冬山研修を行う予定だった第4回も県外での実施は断念した。結果、今年度の研修は2回しか実施できなかった。
1日目は、来年度の指導員研修会のあり方や指導員の役割などを話し合った。前回の指導員研修会で、これまでの問題点等を洗い出し、指導委員会としての活動をリニューアルしていくという方向性が決まっていたこともあり、参加者それぞれの熱い思いが噴出して討議は白熱した。結果、次年度に向けての内規の内容や研修会の進行方針などを共有できた。
2日目は、雨が心配されたが青空も見え、研修場所である裏英彦山の岩場に1時間かけて到着した。約30㍍下の岩場から負傷者を、より少ない人員で、より効率的に引き上げて救出する「1/3システム」の研修を行った。滑車ではなくカラビナを使ったため、摩擦が生じてなかなか引っ張り上げることができない。引っ張り上げるロープを離してもロープが下がっていかないようにフリクションノットを使ってオートブロックをするが、なかなか上手くいかない。スリングの太さを変えて何度も試してみる。60㌕以上の体重の人を引っ張り上げるには支点の場所や引き上げる方向も影響するため、何度も試行錯誤した。
実地訓練の難しさと実践の訓練を繰り返すことの大切さを痛感した有意義な2日間だった。
来年度も皆でしっかり連携を取り活動を行っていきたいと思う。
参加者
講 師 園川陽造
参加者 竹本正幸 竹本加代子 縄手修 赤瀬榮吉 三浦利夫 清家幸三 町元里香
2019年第2回指導員研修会の感想
15806 清家幸三
本年度の指導員候補者の山下香代子さんが参加した。
皿倉山での指導員研修会は10月6日(日)に開催された。皇彩の森コースを頂上近くのビジターセンターの開館時間の10時30分に合わせて1時間半近くかけて歩く。情報交換しながら意思疎通を図る時間帯となっている。
研修会では園川講師より具体的なテーマが与えられる。「ザイルにて降下中にセカンドがタイオフとケガで動けなくなったのでどのようにして下すか」を3班に分けて話し合う。
話し合いながら進めていくことが研修会の特徴の一つになっている。
早めの昼食もイメージづくりの時間になる。現場の国見岩で12時より3カ所に分けて各班が実践を始めた。≒10mの垂直の壁が緊張と真剣さの空気に一気に変えた。講師の声もより激しく響く。我が班は行き詰まった。タイオフの認識不足とそれを解除する方法、そしてセカンドをどのようにして下すか。実践しながらの試行錯誤で進めたことで時間をかけ過ぎた。原因は実践する前の理解度と具体的なイメージづくりが共有出来なかったことである。
次に課題は動けない故障者の運搬に移った。1人を運ぶ大変さを身に染みて体験した。10人ですが、後尾の2人の役割と道を誘導する人が1人。計9人で運搬した。山道の大変さもさることながら全員の話しかけとチームワークの大切さを覚えた。
研修を終えて講師から3班の各レポートの提出の指示があった。これも研修会の特徴の一つとなっている。そして次は参加者で発表会をする。さらにこれをまとめたレポート作る。ここまでの指示が講師からあった。発表会はこれからの予定になっているが指導員研修会の本質が理解できるようになったと気付いた。同時に山登りの奥深い面を教わった。
講師 園川陽造顧問
参加者10人 竹本正幸 竹本加代子 縄手修 三浦利夫 町元ゆかり 赤瀬榮吉 奥田スマ子 清家幸三 松本重裕 山下香代子
第3回指導員研修会
①日 時:令和2年2月27日
②場 所:玄海青年の家
③内 容: 検定試験
④締切り:令和元年11月30日
⑤申込み:清家幸三
※会員番号をご記入の上SMS又はメールにて
令和2年2月27日
第3回指導員研修会の報告
15806 清家幸三
・日時 令和2年1月12日16時00分~13日15時00分
・場所 小倉南区 頂吉青少年の家
・参加者10人 園川陽造講師 竹本正幸、竹本加代子、縄手修、三浦利夫、森義雄、町元里香、赤瀬栄吉、奥田スマ子、清家幸三(CL)
・研修会の内容 【1日目】
① 第2回指導員研修会の復習 12日18時00分から20時00分
皿倉山の国見岩でのレスキューを3班に分けて実施した内容を各班がレポートを作成してその内容を質疑応答してコンセンサスを取りまとめる。今後の研修会の資料として残す。
② 20時00分~21時00分 園川講師の講評。
【2日目】
① 検定試験 先ず筆記試験を実施。今回受験者は2名(縄手修、清家幸三)8時40分~9時40分 他の人も参加する。
② 次は体育館に移りクライミングボードを使って実技試験を行う。
内容は2人1組で宙吊りになった人を安全な場所へ引き寄せる。
受験を受けない人は同じ内容で実技研修を行う。
10時30分~昼食をはさみ14時30分 15時00分解散。
③ 論文試験は“山岳指導員として一般会員への対応についてサブテーマを掲げて論ぜよ”(1000文字以内)
1月25日必着で園田陽造講師宅へ郵送する。
検定試験の結果は4月の総会時に発表。
第4回指導員研修会
1 日時 令和2年3月7日(土)~8日(日)
2 場所 伯耆大山
3 内容 テント泊にて冬山訓練
4 締め切り 令和2年1月10日(金)
5 申し込み 清家幸三
山岳専科技術講習会
2012年度から公益社団法人となりました日本山岳会の北九州支部が、公益活動の一環として行うものです。少しでも多くの人々が山のリスクを学び安全な登山をしていただき、山の楽しさを知ってもらうために、初級・中級者を対象に、年4回開催しています。
講師およびスタッフは、日本山岳会会員(北九州支部)によるボランティアです。
2019年度 山岳専科技術講習会 予定
第1回 2019年6月9日(日)
「歩行技術」その他
歩き方、必要な筋肉、カローリー消費等登山に必要な基本事項についての講習を行っています。
第2回 2019年9月1日(日)
リーダー:三浦利夫
テーマ:山岳気象その他
1、期日:9月1日(日)
2、集合:皿倉山ケーブルカー山麓駅駐車場
3、時間:午前8時30分集合
(ビジターセンターまで徒歩で移動予定)
4、携行品:通常登山装備一式・筆記具・昼食
5、申込み:三浦利夫
6、締切り:8月11日(日)
天気の変化をいちはやく予測することが出来ると、立案した登山計画を、能率的に余裕をもって実行する事が出来ます。また、何よりも危険を回避する事が出来ます。
第3回 2019年12月1日(日)
「読図」その他
山岳遭難は年々増加しており、その最大の原因は「道迷い」です。地図を読む事が出来れば山岳遭難も減少し、より安全で楽しい登山が出来ます。
地図とコンパスを持ち実地講習を行っています。(2018年度実績:平尾台)
リーダー:三浦利夫
テーマ:読図実地講習(平尾台)その他
雨天の場合机上講習(平尾公民館)
1、期日:11月17日(日)
2、集合:平尾公民館 駐車場
小倉南区平尾台2丁目6-1
(平尾台自然観察センター道路向かい北側)
3、時間:午前8時45分集合
4、携行品:通常登山装備一式・コンパス
高度計(任意)・筆記具・昼食
5、申込み:三浦利夫
6、締切り:10月27日(日)
7、会場費用300円/人程度
12月1日 山岳専科
平尾台カルスト台地を楽しみながら充実した読図実地講習会でした
A0087 藤原 玲子
12月1日(日)平尾台で「読図実地講習」があり、天気が昼から雨の予報で心配でしたが、カルスト台地での講習なのでとても楽しみにして参加しました。
最初は平尾公民館で、参加者を3班に分け打ち合わせをして各々、設定された場所に行くルートの選定と進行方向の確認をどの分岐で行うかを決定し、茶ケ床に移動しました。茶ケ床では自分が立っている位置に目印を置き、地図を正三角形と見なし、コンパスを進む方向に合わせ、1辺を15歩で進み3辺全部それを繰り返して元の位置に戻る練習をしました。しかし、戻り位置がどうしてもずれてしまいます。園川顧問から、同じ歩幅で歩くようにアドバイスを受けましたがコンパスの方向へ直進歩きと、同じ歩幅の歩きが難しかったです。
事前研修が終わり、3班のパーティに分かれ、私達は大平山へのルートです。茶ケ床で事前練習をしていたので、最初に決めた分岐点で「コンパスの進行方向を確認して進む」を繰り返して出発地点に無事戻る事が出来ました。
大平山に登っている時に、園川顧問から「来る途中で脇道に気がつきましたか?」と聞かれてドキッとしました。途中に何があったのかを覚えていると、道に迷って戻った時に確信がもてる。それと、方位を読む時の注意点は、地図とコンパスは手で持つと傾いて誤差がでるので、リュックの背中の水平な部分に置き正確に測ること。山の中では岩石が磁化されている事があるので岩の上ではしない等、より細かく教えて頂き本当にありがとうございました。三浦指導員も分かりやすい資料を沢山用意して頂き有難うございます。雨も心配なく、最後まで講習を受ける事が出来とても勉強になりました。他の指導員の方達も、ご指導頂きありがとうございました。
講師: 園川陽造顧問
参加者11人 会員: 竹本正幸 竹本加代子 赤瀬榮吉 森本信子 縄手修 三浦利夫 町元里香
準会員: 藤原玲子 支部友: 木戸理恵 田中眞一 田中優子
第4回 2020年2月9日(日)
「レスキュー」その他
山のリスクを学び万全の態勢で臨んだとしても、登山は自然の中で人間が行うもの
であり、天候の変化やヒューマンエラーにより事故が起きる危険性があります.
万一の事態に備えた対処法を知っておく事は、事態を悪化させず二次災害を抑止する為に大切な事です。
第4回山岳専科(令和2年度)
リーダー:三浦利夫
テーマ:レスキュー(応急処置・救助等)その他
消防署による講習を含む
1、期日:2月9日(日)
2、集合:北九州市消防局門司消防署老松分署
(北九州市門司区浜町3-22)
3、時間:午前9時30分集合
4、携行品:通常登山装備一式・筆記具・昼食
5、申込み:三浦利夫
6、締切り:1月26日(日)
2月9日(日)第4回山岳専科
「レスキュー・その他」
13540 三宅清和
2月9日、天候、曇り。門司消防署老松分署にて講習会が行われました。参加者は、女性7名、男性14名(園川顧問を含む)合計21名です。9:45老松分署駐車場に集合。三浦CL挨拶の後、屋内講習会場へ移動。10:05老松分署の大津様(講師)より挨拶があり、遭難件数、死亡・行方不明および負傷者は年々増加傾向にあるという内容に先ず触れました。講習は、下記4項目の内容で進められました。
◇登山時の事故発生から一連の処置
事故が発生した場合の緊急通報方法で、携帯所持、バッテリー充電、及び110番・119番通報は元より、指令センターに伝える際の内容に注意するようにと説明がありました。
「いつ」「どこで」「誰が」「どのようにして」「なぜ(滑落、落石など)」、「どうなった(足の骨折、捻挫、出血など)」の内容を明確に伝えること。
◇応急処置(11:07)
負傷具合の確認の際、何を(何処を)一番注意深く観察しなければならないか、注意が必要。他に装備の確認、負傷者手当、対応者等役割分担といったことが重要になります。
◇救助要請
位置情報の精度、GPS機能による違い。
現在位置を確認するためのGPSは、無料の「YAMAP」、「ジオグラフィカ」、「Googleマップ」、「iPhone」、有料の「山と高原地図」、「ココヘリ」がある。
通報方法の重要な点は、GPS機能で緯度、経度を確認するということです。
◇レスキュー救出救護方法等
先ず、その場に居る登山者が自分たちの身を守りつつ、 その場で自分たちが出来る最善の対処をすることです。 骨折の処置は、無理に動かさずに添え木を使用します。このときに二関節以上を固定することが重要だそうです。基本はDIP、「D」は動揺、「I」は痛み「P」はアツレキと覚えておくとよいそうです。成人男子で体重 60 ㎏、全血液量 4,800ml を基準にした場合、20%(1L)を失うと生命の危機となります。
骨折(疑いを含む)の固定法、三角巾固定法、止血法や感染防止、そして傷を心臓より高くすること。
「それきみこ」って、なに? 「ショックの5P兆候」。
「そ」蒼白、「れ」冷汗、「き」虚脱、「み」脈拍触知不能、「こ」呼吸不全という内容を覚えやすくするための語呂合わせです。しっかり覚えておかなければなりません。
11:18搬送方法
一人法、二人法、テープスリング(120cm)を使用しての背負い搬送法、担架搬送法。
安全確保(今居るところは安全か)を確認する。
簡易的な方法による担架の作成。
11:45 搬送の実演訓練。駐車場の訓練展示場にて、救助隊による山岳救助訓練(7m下の崖に転落を想定)が行われました。隊員は4名。事故者と上からの応答を繰り返します。
12:00引上げ開始12:01引上げ完了。終了です。
実際その場になったときのことを考えると、正直不安を感じました。だからこそ、万一の事態に備えた対処法を知っておく事は大切だと思います。
遭難事故は、残念ながら遭うのはシニア世代が多く、60歳代以上で5割を占めると言われています。自分の体力の低下を自覚し、準備と対策をとることが欠かせないと思います。必要な知識は当然ですが、有効なのはまず筋力トレーニングかと思います。リスクを適切に判断し、安全な登山を常に心掛けなくてはならないと強く感じました。
三浦CLはじめ講習会をお世話くださった方々、ありがとうございました。
参加者21人:(講師)園川陽造 会員:井上禮子 馬場基介 三宅清和 関口興洋 丹下洽 榊俊一 丹下香代子 大内喜代子 竹本正幸 竹本加代子 赤瀬栄吉 森本信子 縄田正芳 縄手修 三浦利夫(CL) 町元里香 清家幸三 花田拓二 支部友:網塚陽子 宇都宮浩