支部行事

支部交流会

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令和6年1月27日(土)~28日(日)広島支部との交流会

スノーハイクグループ  13533 磯野文雄

牧野富太郎博士は、初期の日本山岳会の会員であった。広島県八幡高原には、昭和8年6月に訪問されカキツバタの野生群落を見つけられて、句を残してある。今はその句碑と臥龍山に登られた時の写真が碑となって、句碑とともに残されている。
今回の山行記録は、おそらくその写真を撮って案内をされたであろう児島集氏と、その話を教えていただいた元日本山岳会広島支部長の斎陽(いつき たかし)氏の話である。
児島氏は地元の名士であり、常に謙虚で「牧野富太郎を案内し写真を撮った。」などとは決して言わない人であった、という。そして、斎氏もまた、この名士との縁を深く語らない奥ゆかしい方であった。
その斎氏を先頭に、6人のスノーハイクは、なだらかな雪原をゆったりと歩く。地上からの積雪深は、おおむね70㌢くらいであろうか。尾根道に着くとなだらかな斜面があり、広島支部事務局長の近藤氏がソリを取り出して、清家北九州事務局長が滑り始めた。いかにも楽しそうで、皆何度も雪滑りを楽しんだ。この辺りは草原で、と斎氏は言う。草原で放牧が行われていたらしい。エネルギー資源が木から化石燃料に移行するにつれて、まず陽木の森ができ、枯れると陰樹の森が形成されたとの説明を受けた。その森の中を、狐が兎を追い、鹿が戯れて、雪の上に足跡を残している。
土地土地には、特有の文化や人柄が残されてあり風土として息づいている。とすれば、八幡高原には、そのような風土が残されている。豪雪にもかかわらず、交流会では厚くもてなしていただいた事は言うまでもない。広島支部の方々に深く感謝いたします。

参加者6人: 広島支部3人 近藤道明(L)  斎陽 円石利恵子 北九州支部3人 磯野文雄 清家幸三 太郎良嘉親

登山者が影絵となりし吹雪なか飄々と雪の木橋を渡り終ゆ足跡は狐一匹雪野原
(磯野文雄)

スキーグループ  14853 竹本加代子

空気がキュッと引き締まり、体もキュッと引き締まるそんな冬の雪景色が大好きである。九州では体験出来ないそんな景色の八幡高原の斎(いつき)山荘で広島交流会が行われた。広島といえば「カキ」。おもてなしのカキたっぷり鍋で親交を温める。
翌28日、スキーグループは一足先に朝食をすませおにぎりを頂き7:20に山荘を出発。すでに 恐羅漢スキー場はこの時間にして車・車・車・人・人・人。いざ初心者コース立山ゲレンデへ。広島支部の森戸支部長はじめ3人と北九州支部の3人でマンツーマンの指導を受ける。我々3人はスキーの経験も少なく久しぶりであり、ご想像にお任せいたします。私は森戸支部長の後に続く。十数年ぶりのスキーのスキルは地に落ち、やさしいスロープにもかかわらずスキー板に安定して乗れない。そんなブランクの中、休憩を一回入れて滑りまくること約4時間「もう一本!もう一本!」しつこく滑ったような気がする。
山荘への帰路、降りしきる雪の中、路肩すら判明できない中をみんなの待つ山荘で合流。
広島スキークラブの皆さん下手すぎてごめんなさい。有難うございました。
参加者6人:広島支部3人 後藤昭 森戸隆男 阪原忍 北九州支部3人 馬場基介      竹本正幸 竹本加代子

登山グループ 臥竜山(1223㍍)17126 大山時彦

臥竜山登山記録(広島支部記録メモ) 2024.1.28斎山荘7:40<風がなく寒さを感じない>~高原自然館8:00/8:15<気温0度スノーシュー、ワカン付>~841㍍付近8:25<休憩>~859㍍付近<衣服調整・雪がちらつく>~分岐931㍍9:10<気温3度・樹林帯・雪景色がきれい>~982㍍付近<休憩・一歩ずつ踏ん張って歩く>~1096㍍9:55<休憩・小雪>~稜線分岐10:10~1136㍍10:34<休憩>~臥竜山山頂10:52/11:20<昼食・写真>~稜線分岐11:57<順調に下る>~分岐931㍍12:22~835㍍付近12:50<休憩・雪降る>~高原自然館着13:03<下山ゴール・下山後雪が多く降ってくる>

今回の交流会は、北九州支部から10人参加し3コース(A臥竜山登山、Bスキー教室、Cスノーハイク)に分かれてのメニューでした。人数、年齢層も広島支部が一応合わせてあり、ちょっとしたところに心配りを感じました。
臥竜山登山は私を含め北九4人、広島6人のグループで、予定は周回コースでしたが思ったより雪の量が多く、帰りの九州までの車時間も考慮され臥竜山山頂のピストン行程となりました。「ここ数年で最もワカンやスノーシューを活用する雪山登山に適している」と広島の方も言われるくらいの雪の質と量でした。私は3日前に九重で雪山を久しぶりに体験していたので、今年は雪山についているな~ と思いました。ワカンは自前で持っていたのですが使うのは初めてで、登山口で装着後、30分前に出発したスノーシュー組が雪道を踏み固め、ワカン組はその後ろを着いて登る道中でした。やはり、九重とは雪のボリュームが違い、九州のアイゼンのみの雪山とは違った山行でした。初めてのワカンは踏みしめた後の1歩を踏み出すのに普段の登山の倍の力を要すると最初感じました。それでも1時間程登ると寒冷の中であるのに汗ばむようになり、雪山、ワカンの楽しさを体感しました。だんだんワカンの重さを感じなくなり、小雪とめったに見ない雪景色を堪能でき、みなさん子供の時代のようにはしゃいで、めったにない山行となりました。日曜日でしたが他の登山者とも会わず、雪山を独占でき本当に思い出に残る雪山交流でした。
今回の交流会で広島支部の良いところを見て学ぶことも目的の1つと思っていました。安全面、夜のおもてなし、ちょっとした心遣い等、山中でも初めて話す方々なのにとても親切感でいっぱいと感じました。安全面では計画案内時にリスクアセスメントチェックや雪山に慣れない九州人を気遣った途中途中の短い休憩を入れる等です。記録係の山中の行程記録メモと役割分担は明確で、私の日々の山行でざっとしかメモをしていないのは自分の反省点でもあり、いろいろと学びが多い交流会でもありました。
今年は北九支部が広島支部を招く年と思いますので、今回の学んだことを十分考慮して、前準備等からできる限りの対応をしていきたいと思っています。
広島支部の皆さんと同行した北九支部の皆さんに感謝感謝の2日間。有難うございました。

参加者10人:広島支部:6人 落合和夫(L) 上田辰治(SL) 横井邦子 中村一男 中本百合子 打道明子(記録) 北九州支部4人 縄手修 町元里香 中畑智子 大山時彦

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